「はじめに」で書いた通り,このブログは私の時々の興味関心に応じて,何でも書き殴るのが原則である.但し,ブログを開設するにあたり,こんなことを書いていきたいと,念頭に置いていたテーマも存在する.それは,大きくは政治経済に関することである.
先に書いておくが,私は政治経済の専門家ではないし,その分野の学問を修めているわけでもない.それにも関わらず発信をしようというのは,よく言われるように,アウトプットを通じて,勉強の動機づけや知識の整理定着を意図してのことである.
このようなことを思い立った動機は,個人的なものである.これまでの私の興味関心は,自然科学や哲学といった分野に向けられていた.社会や政治や経済といった分野に関しては,興味がないというよりも,よくわからないもの,関係ないもの,自分では対応が難しいもの,といった印象があり,避けていたのかもしれない.
国会では批判や非難がケンカ腰にやり取りされ,建設的な議論がされている様子が見えない.経済においては,様々なストレスに耐えながら,自分を抑圧して必死に働く.そんなイメージが,私の感情には刷り込まれていたように思う.
そんな私も社会に出ることになって暫くが経ち,仕事にも慣れてきて,経済活動について考えるだけの精神的な余裕が生まれてきた.世の中では,新型コロナウィルスによる混乱の中,格差問題や,資本主義・自由主義への疑念が膨らんでいるといった話も聞く.
それならば,どのような社会を目指せばいいのか?政治家や評論家は様々な意見を述べているが,今の私にはその正しさや妥当性を判断するだけの知識はない.そもそも,どんな社会を好ましいと感じるか,どんな社会を作っていきたいか,出発点となるべきその思想すら,私は輪郭すら掴めていないのだ.
どうすればいいかわからない,わからないからこそ不安になる.ならば,自らの思想を一歩一歩醸成していく他ない.そんな思いで,このブログを始めることにした.
投稿に際しては,生産的,建設的な議論を,友好的な態度で展開していくことを意識していきたい.何かに対して批判的な議論をすることもあるかもしれないが,目的はあくまで自らが好ましいと思える思想や社会構造を構想することにあり,それとは異なる思想や政権に対して攻撃的ないし破壊的な非難をすることは忌避したい.思想は万人で共通ではないし,自らの思想を急進的・確信的に主張するといったことは本意ではない.
以上,長文にして駄文を書き殴ってしまったが,このようなことを思う次第である.